効率的に引越し当日をこなすための注意点

引越し当日をイメージした建物とトラックの模型画像
引越しの経験がない人は、実際の引越し当日にうまくやれるか心配になったり、手順に戸惑ったりするものです。それでも、できるだけ無駄なく効率的に引越しをこなしたいという想いはおありかと思います。そういうときのために、引越し当日に気を付ける点などをお伝えします。スムーズな住み替えの参考にしてください。

事前準備と旧居での作業時の注意点

旧居からの荷物の搬出、新居への荷物の搬入は、引越し会社に依頼している場合、すべてそのスタッフが運んでくれますが、置き場所や向きなどいろいろと指示するのは自分です。引越し会社の人は、スピーディーに目まぐるしく動く中で、都度確認を求めてきますから、それに的確に答えなければなりません。同時に清掃などをしながらだと考えると、座る時間もないほど慌ただしい一日になります。

 

【体調は万全に】

てきぱきと動き的確に指示をするためには、体調を整えておくことが重要。精力的に動けるように、前日は早く寝て、当日は早く起きるようにしましょう。当日は長い時間立ったり動いたりと、体力が必要です。「お腹がすいて動けない」なんてことにならないように、朝ごはんはしっかり食べてエネルギーを補充しておきましょう。

 

【軽装で動きやすく】

当日は、荷物が運び出された後の旧宅の清掃は自分でやります。時間のロスにならないように、空いた所から順次行うといいでしょう。それにはやはり動きやすい軽装がおすすめです。女性ならスカートよりもパンツスタイルが良さそうですね。何度も玄関から出たり入ったりもするので、靴も脱着しやすいものを選びましょう。

 

また、時期にもよりますが、動き回ると汗が出ます。特に夏の暑い時期には、流れるような汗が出ます。ハンドタオルを洋服のポケットに入れておくか、フェイスタオルを首にかけておくと便利です。

 

ほこり対策にマスクの用意も必須です。汚れた部分を触ることもあるので、作業手袋も忘れないようにしましょう。雑巾、洗剤、ゴミ袋といった掃除用具ももちろん必要です。

 

【物品の損傷に注意】

引越し会社の作業では、荷物の搬出時に物品や住居に傷がつかないように必要な箇所に養生をしてくれます。でも、運び出される荷物に傷がつく可能性もゼロではありません。引越し費用の中に、物品が傷ついた場合の補償サービスが含まれているかの確認を事前にしておきましょう。

 

また、搬出時に住居に傷がつくと、退去後の原状回復義務(敷金精算)とも関わってきます。引越しのプロの作業なので安心しがちなところもありますが、最後までその認識を忘れずに動きましょう。

効率的な搬入作業のために

軍手とトラック・荷物の模型による引越し作業のイメージ画像

一人暮らしか、ファミリー世帯かによって荷物の量が違います。当然ですが、一人暮らしは荷物量が少ないので作業時間も短め。そのため、引越しする時間帯は比較的引越し会社のスケジュールが組みやすい午後でもいいいかもしれません。

 

ただ荷物が多いファミリー世帯は、午後から始めると明るいうちに作業が終わらないかもしれません。夜間まで続くと近所の人に迷惑がかかりますし、見えにくい分ぶつけてしまうなどの事故のリスクもあります。引越し会社は、荷物量と移動距離を考えて最適な時間帯を提示してくれるはずですが、依頼する側も事前準備を含めて、効率的に終わるように協力することが必要です。

 

そのためには、引越し会社のスタッフに荷物の量・内容を正確に事前に伝えておくことが必要です。現場で見積もりの内容と違うとなると、混乱を招き作業が止まってしまいます。また、トラックの駐車場所や運搬路の広さなど、問題がありそうな場合は事前に連絡しておかないと、搬入できないなどの事態にもなりかねません。ですから、気になることは事前に引越し会社に情報を伝えることが大事です。

 

搬入作業をできるだけ早く、効率的に進めるための方法として、荷物の置き場の情報を共有しておくということが挙げられます。新居の間取り図に置くべき荷物の位置を書き入れて、実際の荷物と番号や記号でつなげておくといいでしょう。スタッフの人数分コピーするか、見やすいところに張り出しておけば、いちいち依頼主に確認することなく搬入を進めることができます。

 

搬入と設置が終わったら、引越し会社の作業は完了です。この時点で、最後の確認をします。まず運び残しがないか、指示通りの場所に置かれているか、そして荷物と住居に損傷などはないかです。この確認を早く正しく行うために、荷物の個数・配置が一目でわかる指示書を作っておくこと、搬入前の室内の状況を引越し会社スタッフとともに確認しておくことをおすすめします。

搬入後の片付けなど

荷物を運び終わって引越し会社のスタッフが帰ると、一旦ひと段落。ちょっとホッとしますよね。でも目の前に積み重ねられた段ボール箱の山を見ると、まだまだ引越しが終わっていないことを実感しそうです。新生活のスタートのために、荷解きや片付け作業をもうひとがんばりしましょう。

 

とはいえ、当日にすべてを完了させなくても大丈夫です。ある程度作業が進んだら、すぐに使うものをそろえて一旦終わりにしてもOK。まずすぐに使うのは、食事、入浴、トイレ、寝るに関わるものでしょう。それに、翌日出掛けるときに着る服、バッグ、靴などの用意も忘れずに。ただそのときに「どの段ボールに入っていた?」と分からなくなることも多いもの。そこで、旧居で荷造りをするときには、引越し後にすぐに使いたいものは同じ梱包にして、わかりやすく明記しておきましょう。

 

また、長時間の引越し作業で心身ともにかなり疲れるはず。食事の準備や後片付けで、あまり動きたくないかもしれません。できるだけ片付け物を増やさないように、紙皿や紙コップなどを準備しておき、近所のスーパーやコンビニで惣菜を買って済ませるのも手間がかからなくて良さそうです。

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